収入を得る方法として、クラウドの活用が広まったことで登場したのがクラウドソーシングです。人生の転機に働き方を探してクラウドソーシングに辿り着くという人も多く、生計を立てるほどになっている人もいます。
　クラウドソーシングの特徴は、企業側が発注を行うとインターネットサイト上に案件が掲載され、登録しているクラウドソーシングワーカーがそのラインナップから自由に選んで業務委託を受けられることです。原則として依頼主の企業との直接交渉を行うことなく仕事の受注ができるため、気が向いたときに気に入った案件を選んで仕事をするという形で働けます。
　仕事選びに自由があることから、自分のペースで働きたいという人から好まれている働き方です。直接契約を行うのとは違って、仕事を依頼する企業側も直接働き手を選べないのが原則なので、その分リスクを負うことになります。その影響で報酬単価はやや低めになっていますが、クラウドソーシングワーカーはそれを自由の獲得の対価として捉えて働いているのが一般的です。
　しかし、スキルがあって他の人には担えないような業務委託を受けられる場合には、高報酬で働けることもよくあります。幅広い仕事を選べてスキルも十分にあるという人は生計を立てるどころか、正社員として企業に勤めている頃よりも稼げるようになっている場合もあるのが実情です。また、そこで活躍できれば、企業から直接仕事を依頼されるというさらなる人生の転機が訪れる可能性が高くなります。